カメラマンの見積もりが高い?撮影の費用対効果を考える

カメラマンの見積もりが高い?撮影の費用対効果を考える - BALUE, Inc.

高性能かつ安価なミラーレス一眼レフカメラの台頭や、スマートフォン搭載のカメラの品質が上がったことにより、いまや誰もが簡単に品質の高い写真を撮れるようになりました。

それと同時に、雑誌や街頭の広告やSNSなどで高品質な写真が当たり前になった現代では、写真に対する人々の目はとても厳しくなりました。

そういう状況だからか「誰でもきれいな写真が撮れる時代なのに、なぜプロカメラマンの報酬がこんなに高いのか?」という疑問の声を聞くことがたまにあります。

この記事では「成果の出るビジュアル」をテーマに制作に取り組むBALUEの目線から、カメラマンの見積もりについての解説をしていきます。

カット数と時間制

カメラマンに見積もりを依頼するとたいていの場合、カット数で料金を設定しているパターンと、撮影時間に応じて料金を固定しているパターンのどちらかに分類されます。

この料金設定の場合、どちらの方がいいのかメディアによって「カット数の方がお得」「時間制の方がおすすめ」と意見が分かれるところですが、これのどちらがふさわしいかは、はっきり言って案件によってケースバイケースです。

例えば、クオリティを求めないからとにかく大量の商品を機械的に撮影して欲しいというのであれば時間制の方がいいかもしれませんし、限られた商品を丁寧に撮影してもらいたい、という場合はカット数で指定した方がいいかもしれません。

撮影対象が物なのか人なのか、何パターンあるのか、パターン一つにつき何カット欲しいのかなどによって適切な方法は異なります。

BALUEの場合は、クライアントの要望に合わせて適切なセットを作成し、一日がかかりで撮影を行うので使い分けていますが、基本的には品数などで固定せず、商品数やカット数などの撮影要望を伺った上で事前に見積もりを行い、一日計算で撮影が何日に及ぶか、で料金を設定しています。

撮影にかかる基本的な経費

最終的な見積もりにどのような項目・金額が書かれているかはさておき、まずはカメラマンが撮影するのに一体どれだけの経費がかかっているのかを改めて追ってみましょう。

基本的にカメラマンの撮影には、以下の四つの経費がかかっています。

  • 人件費
  • 機材費
  • 交通費
  • 会議費(あるいは企画費)

スタジオ撮影となるとここに、場代(スタジオの利用料)や小物などの備品の購入費などもかかってきます。

人件費について

カメラマンの人件費の計算方法ですが、仮にその人の月給が20万円とし、月の就労日数が20日であるならば、その人が丸1日(8時間と設定)動くためには、最低でも1万円がかかる計算になります。(時給換算であれば1,250円)

もちろん、そのカメラマンが実質どれくらいの給与をもらっているか、どれだけの時間働いているか、どの程度実績や知名度があるかなどによってこの金額は大きく変わります。

さらにはこれが企業や法人運営の撮影スタジオの場合だと、カメラマンが社員として利用しているその会社の設備やシステム、その他諸々の経費などが人件費に含まれる形になります。(一般的に企業は一人を動かすのには給料の3倍を稼ぐ必要があると言われているので、例えば上記の場合だと日当3万円となります。)

また、ここにアシスタントやスタイリストなどが参加するとなると、当然その人たちの人件費等も発生します。

機材費について

機材費と見ると「なぜカメラマンの持ち物に対してお金を払わなくてはならないんだ!」という声も聞こえてきそうですが、これは町工場に例えると納得がしてもらいやすいかもしれません。

ある町工場が、取引先から新しい部品の作成を依頼されたとします。しかし既存の機械だけでは依頼を達成することができないので、新しい機械を導入しなくてはいけません。

その機械の購入費用は投資として、会社の貯金か、あるいは借入などによって行われることになるでしょう。そこで投資したお金は、例の新しい部品の販売によって回収することになります。

これと同じように、カメラマンも顧客のニーズに応えるため、さまざまな機材をより良い仕事をするために機材に投資しており、その投資を仕事で回収していかなくてはいけません。

そのため、機材費はカメラマンが仕事をする上で必然的に費用として組み入れなくてはならない項目となります。

交通費について

撮影が社外で行われる場合は交通費が発生します。

会議費

会社によって呼び方は異なりますが、撮影以外での拘束時間(打ち合わせや撮影企画)に対する項目は意外と見落とされがちです。

若手のフリーランスなどはここを費用に計上していないケースもありますが、プロとして動いている以上はその時間を実務と扱うのが普通です。(撮影費用に含まれている場合もよくあります)

一口に撮影と言っても、依頼内容によっては入念な打ち合わせが必要であったり、リサーチや資料などを準備したりなど、当日の撮影以外の部分での動きが必要なケースは非常に多いです。

撮影代行の費用対効果の適正を考える

カメラマンへの撮影代行を依頼したことがない人や、それまで安価な業者に依頼してきた人は、新規のカメラマンから上がってきた見積もりに対し「高い!」と感じてしまうことがあるかもしれません。

しかし、反射的に「高い」と拒否反応を起こしてしまう前に、その写真でどれだけの利益を出すつもりなのかを考えてみてください。

仮に、ある商品の撮影の見積もりが10万円だったとして、1つ10万円で販売する商品のための広告写真であれば、商品を1枚売れば投資額は回収できます。

もちろん、一つ2,000円の商品なら50個売れば投資額は回収できます。

そもそも、その写真を通じてどれだけの利益を出すつもりでいるのか。それを改めて考えれば、見積り額に対しての意識は変わってくるのではないでしょうか?

出てきた見積もりに対して反射的に「高い」と思うのではなく、「なるほど10万円か。そしたら商品をXX個以上売ったら回収できるな。そう考えたら…」という風に思考すれば、自ずと適正な価格は見えてくるかもしれません。

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